行程

トラバース道南端(6:00)→天上小屋山(6:29)→生木割山(7:25/7:28)→椹島下降点(8:56)→笊ヶ岳(9:33/10:00)→布引山(11:02/11:13)→桧横手山(12:19/12:43)→ケーブル散乱地(13:28/13:37)→山の神(14:25/14:33)→広河原(15:17/15:44)→林道終点(16:45)→老平P(17:16)

行動時間計:11時間44分(休憩時間含む)

2日目の記録

4時半にスマホのアラームで起きる。7時間以上は寝たので目覚めは良いが、寒くてシュラフの外に出るのが億劫。だが、今日は笊ヶ岳の展望が待っている。意を決してシュラフから出て、荷物を整理して朝飯のカップラーメンと昨日食べ残した豆煎餅を食べたらテントを撤収。テントは殆ど結露も無く気持ち良い位に撤収出来た。

予定通り6時に出発。天上小屋山に向かっていると、左に樹林の隙間からモルゲンロートに染まる富士山が見える。雲海に浮かぶモルゲンロートに染まる富士山を撮りたかったが、残念ながら木が邪魔で無理。先行していたカッチンが天上小屋山手前の斜面に富士山が見える好スペースを見つけてくれて、何とか日の出の写真は撮る事が出来た。

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日の出の写真を撮影した後は、天上小屋山に向かう。地図には「展望なし」と書いていたので期待していなかったが、山頂手前に西側が開けた箇所があり、上河内岳~赤石岳~悪沢岳の展望がバッチリ見えた。あと少ししたら背後から太陽が上がり、見えている山々が真っ赤に染まると思うのだが、今日は長丁場なので諦めて天上小屋山に向かった。

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赤石岳が見えた好展望地から少し歩いたら、すぐ天上小屋山に到着。樹林帯であり、見るものは標識だけの山頂なので、山頂滞在時間5秒で先に進む。

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天上小屋山から生木割山の間は、地図には「伝付峠~笊ヶ岳間で最も美しい森」と記載されており、期待していたが晩秋で時期が悪いのか期待した程ではなかった。梅雨の頃にはもっと苔達が艶々して綺麗だと思う。

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天上小屋山から少し下って登り返して生木割山に到着。昨日ここまで来られれば今日の行程が楽になったのだが、昨日はもう気力が尽きていたのでいずれにしてもここまで来るのは無理だっただろう。生木割山は展望は無いが、樹林帯でビバークするには格好の場所だった。

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生木割山から尾根通しで進むと、奥秩父山塊の展望や樹林越しに塩見岳や北岳方面の山々が遠目に見えた。

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更に暫く行くと視界が開けて目の前に樹林のないザレ場が広がり、目の前にはデカい偃松尾山、右には笊ヶ岳がドーンと登場。さすがにたまらずここでパノラマ写真を撮影した。

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偃松尾山のパノラマ写真を見る

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ザレ場の急な道を登ると、偃松尾山の山頂に続く踏跡を横目に南に折れ、折角稼いだ標高を下げていく。

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ずっと樹林帯なのかと思っていたが、いくつか視界が開けた場所もあり、周囲の山々を望めるので暇はしなかった。

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多分苔だと思うが 白い花みたいで綺麗だった。写真だと伝わらないけど…。

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途中で単独行の男性に追い付く。この男性は三連休初日は奈良田~笹山、二日目は笹山~生木割山手前、今日は我々と同じく笊ヶ岳~老平に下るとの事だった。 三連休全てを白峰南嶺に費やすなんて渋くていいね~。そんなこんなで椹島下降点に到着し、ここからは山頂まで登りが続くので息を整えて笊ヶ岳を目指す。

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椹島下降点から少し登ると、カッチンが後ろを振り向いており、赤石岳・悪沢岳・生木割山・偃松尾山が見える中々の展望だった。もう少し標高が上がれば昨日から歩いた稜線が見えるだろうから楽しみだった。

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昨日の影響で、もはや筋肉痛が始まっており、一気に笊ヶ岳まで登れない。1回立ち休憩して、先頭を単独行の男性に代わってもらい、息を整えてから再び山頂に向かう。

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森林限界を突破すると途端に高い木々は無くなり、ついに3回目にして憧れの笊ヶ岳からの展望を目にする事が出来た。まずは、他の登山者の記録でもよく紹介される子笊越しの富士山を撮影し、その後はパノラマ写真を2カット撮影。笊ヶ岳の山頂からは南アルプスオールスターズや奥秩父山塊に富士山を眺められ、もう大満足の山頂だった。

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子笊越しの富士山。やっと目にする事が出来てかなり嬉しかった・・・。

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仙丈ヶ岳、間ノ岳、北岳、手前のザレ場を肩にした山は偃松尾山

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鳳凰三山

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聖岳と赤石岳

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悪沢岳と千枚岳

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笊ヶ岳のパノラマ写真を見る01

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笊ヶ岳のパノラマ写真を見る02

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笊ヶ岳の山頂でゆっくりしたいところであるが、笊ヶ岳から登山口の老平までは標高差約2,100m、地図タイムで6時間半以上なので、ゆっくりしておられず下山に取り掛かる。笊ヶ岳からは一旦鞍部まで下って登り返しが地味に辛い・・・。ただし、本日最後のまともな登りなので、布引山に到着した時には「もう登らなくて済む~」とちょっと一安心。山頂であまった菓子パンなどを食べてカロリー補給してから下山に取り掛かる。

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布引山を少し下ると視界が開けたガレ場に出る。ガレ場からは眼下に南アルプス深南部の山々や右手には光岳~赤石岳の稜線が見え、素晴らしい展望。ここでもたまらずにパノラマ写真を撮影した。。

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布引山付近のパノラマ写真を見る

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ガレ場から急な斜面を下っていくと、カッチンが木の前に立っていた。何しているのか確認したところ、木に「下タン」と書いてあり、疑問に思っていたようだ。自分もよく分からず「クダリって書きたかったのかね~」と思っていたが、どうやら最新の地図には「急坂の下端」と書いてあり、家に帰ってやっと気付いた。「カタン」って事なのね~。

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急坂の下端からも鬼のような急斜面が続き、斜面が緩むと桧横手山に到着。全員腹が減っていたので、ここでカッチン&ちいさんはカップラーメンを、自分は甘い物好きなのでチョコドーナツと紅茶で腹を満たしてから、再び下る。

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ガレ場~桧横手山程ではないが、桧横手山~ケーブル散乱地までの間も急で地味にキツイ。もう登り返しが無い事だけが心の拠り所であり、這ってでも帰るだけだ。ケーブル散乱地では、もう面倒臭いのでザックを背にしたまま座って仰向けになり、空を見上げながら休憩した。

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ケーブル散乱地から山の神の間では七面山が見えた。七面山のエリアはもう5~6年位歩いていないので、来年久々に歩く事にしよう。

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以前、テント泊で笊ヶ岳に登ろうとして、雷と雨に降られてビビってテントを張った山の神に到着。ここで笊ヶ岳の山頂で一緒になった単独行の男性も到着。軽く会話して時間もないので広河原の渡渉を気にしながら下山に取り掛かる。

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山の神~広河原は最後も急であり、しかもジグザグ道なので上からの落石や自分自身が石を落とさないかを気にしての下山となった。無事に事故なく広河原に到着。対岸には既に渡渉(石の上をジャンプ)し終えた単独行の男性が休憩していた。渡渉ポイントを探してみると、カッチンと自分は頑張れば石の上をジャンプして渡れそうな箇所は2ヶ所あったが、背丈も我々より低いちいさんはとても無理である。石の上をジャンプして万が一全身ずぶ濡れになるよりは、確実に渡れるほうがよいので、3人仲良く靴を脱いで渡渉して渡った。

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広河原の渡渉後は、「平らな遊歩道的な道をただひたすら登山口まで歩くだけ」の認識だったが、実際はがけ崩れで橋が落ちまくっていて、中々大変な下山となった。

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笊ヶ岳の名物となる「滝の下渡り」で軽く体を濡らして無事通過。

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廃屋前を通過。ここの主は昔はどのような生活していたのか、何で生計を立てていたのかが凄く気になる。林業だろうか。

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廃屋から少し下ると林道終点に到着。ここからは4駆の車であれば走れる幅の広い林道歩きとなる。ここまでくればもう死ぬ事もないのでホッと一安心。正直この山行の計画者としては無計画部分が非常に多かったので、ここで二人にお詫びを入れる。二人とも楽しかったと言ってくれたのでよかったが、今度人を誘う時はちゃんと考えてから誘う事にしよう。

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平らな林道を歩いていると人家や灯りが見えてきて、昨日車をデポした笊ヶ岳の登山口に到着。荷物整理にヘッドライトを出さないといけない位に暗く、標高差2,100の激下りが終わった。

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この後は、新倉ヘリポート下に停めてあるカッチンの車を回収し、2人とはここで解散。草塩温泉で汗を流した後は、甲府のめん丸 豊富店で味噌チューシュー麺を食べ、中央道に乗ってもどうせ小仏トンネルで渋滞しているので、ALL下道で東京まで帰った。

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